
アメリカで賃貸に住む予定。ご近所トラブルとか、備え付け家電が壊れたときとか、どうしたらいいの?賃貸で実際にあったトラブルと対処法を事前に知っておきたい!
このような疑問にお答えします。
2年間アメリカ サンディエゴでアパート暮らしでした。アパート生活中にはいくつかトラブルがあり、慣れないうちはその対処に毎回戸惑っていました。
そこで今回は実際にあったトラブル具体例とその対処法についてご紹介します。実際に起きてしまう前に対処法を知っておくと、焦ることもなくなります。ぜひチェックしておいてくださいね。
私たちがサンディエゴで住んでいたアパートについては下記記事でご紹介しています。
>>【UCSD留学】夫婦で2年間住んだUTCのおすすめ賃貸アパートメント
一部の内容は動画でもまとめているので良かったらご覧ください。
アメリカの賃貸アパートでの5つのトラブル具体例と対処法

2年間のサンディエゴ生活での賃貸アパートで、以下のようなトラブルがありました。
- アパートの備え付け家電・備品の故障
- 突然虫が大量発生
- 騒音
- 頻繁な断水
- 契約更新:家賃値上がり&契約期間の問題
結論から言うと、たいていは
リーシングオフィス(管理事務所)に言う
で解決します。しかし、下記のような場合はオフィスに言うのが難しいです。
- 英会話に不安がある場合
- オフィスが閉まっている時間にトラブルがあった場合
こうした場合にオフィスに直接言いに行かなくてもよい場合があります。それぞれ具体的に詳しく解説していきます。
アメリカの賃貸アパートの備え付け家電・備品が故障

故障した備え付け家電・備品リスト
2年間で以下の備品が故障しました。
- 洗濯機
- キッチンのディスポーザー(生ゴミ処理器)
- 冷蔵庫
- 窓
- トイレ(詰まる)
- 電球切れ
修理費用が家賃込みかどうかをチェック
アメリカのアパートの備え付け家電・備品が故障した場合の修理費用が家賃に含まれているかどうかによって対処法はかわります。
- 修理費用が家賃込み:リーシングオフィスへ修理依頼
- 修理費用が家賃込みでない:自力で対処
アパートのリーシングオフィスへ備品修理を依頼
修理費用が家賃に含まれている場合は、リーシングオフィスへ修理依頼をしましょう。直接オフィスへ行き状況を説明すれば良いのですが、英会話に不安がある場合やオフィスが閉まっている時間に急ぎでない修理依頼をしたい場合は、一度下記で検索してオンラインで依頼ができないか調べてみてください。
ご自身のアパート名 + “maintenance”
私たちが住んでいたアパートCosta Verde Villageではオンラインで備品の修理を依頼できました。下記リンクから修理依頼ができます。
https://garden.silvertracker.net/Subscriber/MaintenanceIssue/MaintenanceIssue.aspx
コスタベルデでは作業時間は以下が指定できました。
- 在宅中の時間帯指定
- 不在時でも作業OK
時間帯指定をすると、アポをとる必要があるため作業に来てもらうのが先になってしまいます。急いでいる用事のときは「不在時でも作業可能」という設定にして修理依頼をしましょう。緊急性がある場合は電話連絡をしてくださいね。
急いでいないときは在宅中に来てもらうのがベターです。その理由は、修理業者が室内へ土足で入ってきてしまう可能性があるからです。
修理業者はアパートと契約しているところなので、盗難に関してはある程度心配はいらないかと思います。しかし、部屋を土足禁止にしている方は、業者にその旨を説明しない限り土足で作業をされるので注意が必要です。アメリカでは部屋へ土足で入るのが一般的なので、気になる方は在宅中の時間指定で来てもらいましょう。安全のため靴は脱げないそうで、不織布カバーをつけて入室されていました。
以上をまとめると、以下のようになります。
- 急いでいない+土足禁止の場合:アポとる
- 急ぎの場合:アポなし
- 緊急時:24時間つながる電話連絡
修理費用が家賃込みでない場合は自力で対処
備品が故障したときに、修理費用が家賃に含まれていない場合も、まずはリーシングオフィスへ相談してみましょう。修理業者を紹介してもらえる場合もあるかもしれません。費用が高価な場合は自力でなんとかするしかありません。
ネット検索して自力で対処できればもっとも安く済みますが、対処できない場合や不安な場合は自分でも業者を探してみましょう。近隣に住む友人に聞いてみるのが安心ですね。
アメリカの賃貸アパートで突然虫が大量発生

アメリカの賃貸によく出る害虫の種類
アメリカの賃貸に出る害虫にもさまざまな種類があります。サンディエゴで有名なのは「アリ」。友人宅では最初少なかったアリがだんだん増えてきて、最終的に行列を作っていたそうです。
我が家にもたまにアリが出ることがありましたが、別の虫が突然出るようになりました。その名も「シルバーフィッシュ」。4日連続で1匹ずつ毎日出てきました。
徐々に虫の数が増えたという友人の話を聞いていたので、たった4匹でしたが駆除をお願いしました。
対処法:アパートのリーシングオフィスへ害虫駆除依頼
虫の種類によって対処法が異なる場合があります。念のため虫の写真を撮影しておきましょう。リーシングオフィスへ虫の写真をみせにいき、駆除してもらうことになりました。
私たちの賃貸アパート、コスタベルデでは「備品修理業者」とは違う「害虫駆除業者」に来てもらうことになりました。家賃に含まれていたので、追加料金は不要でした。
害虫駆除作業前の準備:荷物や家具の移動
害虫駆除作業前に前もって準備しておくことがありました。それは、害虫駆除してほしい部屋の場所を空けておくこと。筆者の場合はシルバーフィッシュが「キッチン」と「浴室」に出たため、その2部屋の殺虫剤をまくところから荷物や家具を移動させておく必要がありました。
- 部屋の壁際
- 食器棚・収納棚の中
上記から物をなくしておく必要があり、引っ越し並みの作業が必要でした。食器棚の中にまで殺虫剤をまくのには抵抗がありましたが、殺虫剤が乾燥したら食器をおいてもOKということでした。
害虫駆除作業後の注意点:数時間の換気が必要

害虫駆除に使う殺虫剤は強力な薬なので、作業後家を数時間換気するまでは入室禁止です。換気できるところが西側に窓が2つと東側に玄関があるだけだったので、玄関を開放しておかなければなりませんでした。

貴重品管理には気を付けてください。
害虫駆除の効果:シルバーフィッシュがほとんど出なくなった
駆除してもらってからしばらくはシルバーフィッシュは出ませんでした。出たとしても3ヶ月に1回ぐらいで連続で出ることはなかったので、駆除を依頼して良かったです。
アメリカのアパートでは騒音問題もポピュラー

サンディエゴの賃貸アパートは木造建築がほとんどで、騒音対策のために1階以外はフローリングではなくカーペットになっているところが多いです。それぐらい、足音が下の階へ響きやすいです。
騒音があまりにひどいようなら、リーシングオフィスへ相談しましょう。コスタベルデの場合はオンラインで通報することもできます。備品の修理依頼と同じく下記リンクから通報ができます。
https://garden.silvertracker.net/Subscriber/MaintenanceIssue/MaintenanceIssue.aspx
私たちの部屋は幸いほとんど騒音が気になりませんでしたが、毎晩眠れないほどに騒音に悩んでいる友人宅もありました。騒音が続くようなら、まずはリーシングオフィスへ相談・通報することをおすすめします。
アメリカの賃貸アパートで頻繁な断水 事前連絡がないこともあるので要注意

アパートが古いからか、水道工事のための断水が2年間で5回ほどありました。事前にメールで通知されることがほとんどでしたが、断水作業開始後にメールが届くこともありました。急にお水が出なくなると本当に困ります。
汚い話になりますが、下水道が破裂して地下の駐車場にもれていて数日間悪臭があったこともありました。
小さなお子様がいる場合など、急な断水があると困る場合はお水をストックしておくのがおすすめです。
サンディエゴの賃貸アパートの契約更新:家賃値上がり&契約期間の問題

サンディエゴの賃貸アパートでは契約更新で家賃が値上がりするケースが多い
サンディエゴのアパートでは家賃は毎年上がっていくことが多いです。夫の留学期間は2年間と決まっていて、入居したときの選択肢は1年契約のみ。1年間アパートに住んだあとは、留学期間残り1年分の契約を更新する必要がありました。
2年目の契約オプションとして提示されたのは以下。
- 13ヶ月契約の家賃:約2000ドル
- 8ヶ月契約の家賃:約2200ドル
- 1ヶ月契約の家賃:約2400ドル
契約更新後の残りのサンディエゴ滞在期間は12ヶ月。初回契約時に提出した書類でアパート側もそれを分かっているはず。しかし「12ヶ月契約」という選択肢はありませんでした。

意地悪すぎませんか…?
賃貸契約更新の内容に納得がいかない場合はリーシングオフィスへ交渉
アパートの賃貸契約の更新内容に困っている話をアメリカ人友達に相談すると、「交渉可能かもしれない」とのこと。そういえばUCSDの大学キャンパス内で駐禁をとられたときも、交渉可能だったことをすっかり忘れていました。
ご自身の賃貸契約更新の内容に納得がいかない場合はまずはリーシングオフィスで交渉してみましょう。友達に助けてもらったのもむなしく、残念ながら私たちのアパートの場合は「交渉不可」でしたが…。

リーシングオフィスの方の話では、「契約期間はランダムに割り当てられていて12ヶ月オプションがないのは偶然」とのことでした。
2年目の契約更新オプションの選び方
ご自身のアメリカ生活の期間にちょうど合う契約オプションがある場合は、ラッキーです。しかし、今回の私たちのように契約期間が渡米期間に対して中途半端な場合はどれを選ぶべきか悩みます。
更新後のアパート契約期間が短すぎる場合と長すぎる場合のメリット・デメリットをお伝えします。
契約期間が短すぎる場合(例:8ヶ月契約) | 契約期間が長すぎる場合(例:13ヶ月契約) | |
メリット | ・帰国後に家賃を支払う心配はない | ・契約更新に再度悩む必要がない |
デメリット | ・帰国前に契約更新の内容で再度悩むことになる ・つぎの契約更新でさらに家賃があがる可能性がある | ・帰国後に家賃を支払う必要があるかもしれない |
私たちのケースをお伝えすると、「13ヶ月契約」で更新をしました。その理由は、次の入居希望者が見つかれば13ヶ月目の家賃は返金されるという内容だったからです。話がややこしくなってきたので、具体例をしめします。
- 留学期間:2017年9月〜2019年8月末(2年間)
- 1年目のアパート契約期間:2017年9月〜2018年8月末(12ヶ月)
- 2年目のアパート契約期間:2018年9月〜2019年9月末(13ヶ月)
2019年9月からの入居希望者がいたので、アパートから2019年9月分の家賃約2000ドルが返金されてきました。
アメリカの大学では新年度は9月からなので、8〜9月は引越しの繁忙期。私たちの帰国する8月は、入居希望者が見つかる可能性が高いです。その可能性に賭けて、13ヶ月契約を選択しました。
「13ヶ月契約」でしたが、実質「12ヶ月契約」で家賃を抑えることができました。

返金は帰国後に日本の住所へ小切手が届きました。帰国後もアメリカの銀行口座はしばらく維持しておきましょう。(アメリカの銀行小切手はくれぐれも航空便や船便に入れないでください。)
「契約更新」以外の選択肢:家賃が安いアパートへの引越し

契約更新内容に納得がいかない場合は、家賃が安いアパートへ引っ越すのもひとつの方法です。
UCSD留学生におすすめの安いアパート:UCSD Housingに住む方法

UCSD留学の場合は、学生価格で一般のところよりも安く住めるアパートがあります。安いため人気で、たいていの場合は満室です。
入居できるまでのだいたいの期間を下記リンクから確認することができます。(2022年10月現在もUCSD Housingのアパートは満室。)
https://hdh-web.ucsd.edu/housing/apps/gfhcommunitystatistics/statistics.aspx
私たちが渡米したとき(2017年)も満室で、最短で入居できるまでに1年待ちでした。渡米後すぐに入居するのはほぼ不可能です。そんなUCSD Housingに入居するまでの王道パターンは下記。
- UCSD留学が決まったらすぐにUCSD Housingのウェイティングリストに申込み
- 一般のアパートに入居
- 大学から入居可能の連絡がきたら引越す
UCSD Housingに入居可能と連絡がきたのは渡米1年後
約1年待ちだったUCSD Housingですが、渡米してちょうど1年後に大学からLa Jolla Del Solという家族向けのアパートへ入居可能とメール連絡がきました。
家賃は月300−400ドル安くなりました。入居を希望する場合は制限時間内(当時はたしか48時間以内)にUCSDに返信する必要がありました。
UCSD Housingへ引っ越すべきか
UCSD Housingへ引っ越すメリット・デメリットは下記。
メリット | デメリット |
家賃が月300−400ドル安くなる | 引越しの費用や手間がかかる |
UCSDで知り合った友達が住んでいる安心感 | 洗濯機・乾燥機が共同(LA Jolla Del Solの場合) |
UCSD Housingは学生が多く騒音トラブルが多いときいた |
私たちの場合は引越しが本当に苦手なのもあり、家賃が安くなるよりも快適さを重視して引越しをしないことに決めました。UCSDへ制限時間内に返信しなければならないのでとても迷いました。
まとめ:アメリカの賃貸アパートでの5つのトラブル具体例と対処法
2年間のアメリカでの賃貸アパート生活では以下のようなトラブルがありました。
- アパートの備え付け家電・備品の故障
- 突然虫が大量発生
- 騒音
- 頻繁な断水
- 契約更新:家賃値上がり&契約期間の問題
たいていのことはアパートのリーシングオフィスへ相談すれば解決します。トラブルが起きないのが一番ですが、もし起こってしまった場合には参考にしていただけると嬉しいです。
私たちがサンディエゴで住んでいたアパートについては下記記事でご紹介しています。
>>【UCSD留学】夫婦で2年間住んだUTCのおすすめ賃貸アパートメント
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